ホメオスタシス
1859年頃、フランスの医師・生理学者のクロード・ベルナールは、生体の内部環境は組織液の循環等の要因によって外部から独立している「内部環境の固定性」と言う考え方を提唱しました。
この考え方は1920年代後半から30年代前半頃に米国の生理学者ウォルター・B・キャノンが、生活体が生命を維持するために自律系や内分泌系の働きを介して体内平衡状態を維持するという考えを提唱し、古典ギリシア語で同一の状態を意味する「ホメオスタシス」と命名しました。「均衡維持」や「恒常性維持」とも訳されます。
ホメオスタシスとは、もともと、生物有機体が常に生理学的にバランスのとれた状態を維持する傾向にあることを示す概念で、人間等の恒温動物が外気温の上昇に対して体温を維持するために発汗作用を起こすなどして体温の上昇を抑える事や、外傷時に傷口がふさがる、ウィルスなどの病原微生物などを身体から排除する、血圧を安定させるなどがホメオスタシスの例として挙げる事ができます。
ホメオスタシスには、自律神経系、内分泌系、免疫系があり、外からストレスが加わり、ホメオスタシスが乱されそうになったとき、外からストレスが加わり、ホメオスタシスが乱されそうになった時、これらが守ってくれるという事です。
これらは生物学におけるホメオスタシスの概要になります。
心理学におけるホメオスタシスとは、「今のライフスタイルや環境をなるべく維持しよう」という心理のをあらわします。
投稿日: 2021年1月18日 | カテゴリー: 心理学用語