アルコール、ネット依存等の学会に参加(令和2年1月19日)
2019年度「関東甲信越アルコール関連問題学会 横浜大会」
~これからのアディクションを学び、次世代の支援者を育成しよう~
令和2年1月19日(日)横浜開港記念会館
この学会はアルコールや薬物、ギャンブル、ネット・ゲーム依存の診療や支援に関しての学会です。
日本は環境の変化も早く、アルコールに関しては
手軽に度数の高いアルコール飲料が購入できる環境になっています。
そして女性アルコール依存者も増加しており、
しかも多いのが30代~40代の女性です。
女性は男性と比較してアルコールに対しての肝臓の代謝が弱く、
また身体的にも小さいこともアルコール依存による
身体への侵襲も深刻になる原因です。
更に女性の社会進出などで飲酒の機会も増えています。
女性のアルコールの多飲摂取は乳がんリスクや骨密度の低下など
アルコールに起因する一般のリスク以外に他のこのような病気リスクも高まります。
最近では下記のような女性のためのアルコール依存者支援のためのサイトもあります
依存症ピアネット ソーバーねっと
これは専門医師が発起人で立ち上がったサイトです。
当事者はもちろん、周囲にお困りの方がいらしたら是非、お知らせしてください。
更に精神科では問題になっている青少年のカフェイン過剰摂取による
“急性カフェイン中毒”関しても松本俊彦先生(国立精神・神経医療研究センター 精神科医)が
監修されている記事がありますのでご参照ください。
急増!カフェイン中毒。どれくらいまでだったらOKなの?
また、身近なものとして世界中で問題になっているのが
ネット・ゲーム依存の急増です。
日本でも特に問題なのが10代、20代の若年層が増加中で
2017年に厚生労働省が発表した統計では
病的なネット依存が疑われる中高生は93万人にのぼると発表されました。
2018年にはWHOは医師などが診断基準に使用するICD-11(国際疾病分類)の最新版に
“ゲーム障害”を病気として(疾患と定義)追加されました。
とはいうものの、どこも相談機関や専門家は不足しており
実際に家族がゲーム・ネット依存になるとどこに話していいのか
当事者の家族は途方に暮れている現状です。
弊社でも専門家が今年、相談窓口を開設する予定です。
並んで、ギャンブルや盗癖の依存についてもお困りの方は沢山いらっしゃいます。
まずは、お近くの精神保健福祉センターにお問合わせください。
安易に“依存者の家族会”などに問い合わせる前に
精神保健福祉センターで情報を得ることがとても重要です。
そしてセンターでアドバイスなど情報を確認・精査した上で
きちんとした家族会などを御紹介してもらうことをお勧めします。